医療不信を伴った極度の歯科恐怖症患者の歯科治療経験
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概要
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20歳女。齲蝕を歯科治療に対する強い恐怖心から放置していた。最近になり自発痛が増強し受診した。初診時における初診科への入室拒否、初診当番医に近付かれた時の身体の震え、問診による幼少時の歯科治療経験等から歯科恐怖症の診断のもと、意識下治療困難と判断し、全身麻酔や静脈内鎮静法などについて説明するも恐怖心から了承を得られなかった。医療面接から、2歳まで某歯科医院に通院していたが、麻酔が十分に奏功していない状況で抑制下に治療を受けてから、歯科治療はもとより、歯科医師に対して強い不信感と恐怖感を抱くようになった。19回目の来院では自発痛が増強し、ついに鎮痛剤が全く奏功しなくなり、静脈内鎮静下での治療を承諾した。静脈確保を円滑に行いミダゾラム、プロポフォールによる静脈内鎮静下に浸潤麻酔を併用しての感染根管処置を行った。
著者
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