LD、ADHD、高機能広汎性発達障害の児童の認知機能の診断と治療教育-ワーキングメモリの視点から-
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概要
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千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第160集『発達障害児における脳機能解析』杉田克生 編"Analysis of Brain Function in Children with Developmental Disorders" Report on Research Projects No.160学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害等の発達障害の一群は、状態像が多様である。DSM-Ⅳに基づく診断名が、必ずしも子どもの状態を的確に示していない。そこで、認知機能の視点から子どもたちの困難さを検討した。実行機能(executive functions)は、意志決定や抽象的思考、合目的的な活動を円滑に進めるためのさまざまな高次機能を包括的にとらえる概念である。LD、ADHD、高機能広汎性発達障害等では、実行機能に障害が認められることが指摘されている。LD、ADHD、高機能広汎性発達障害等の診断を受けた4人の男児(小学校4~5年生)について、実行機能の構成要素の一つであるワーキングメモリの状態を分析した結果、不注意の症状があると、ワーキングメモリの状態は安定しないこと、読字障害の症状があると有意味と無意味でワーキングメモリに差が出ることが判明した。
- 2013-02-28
著者
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