造膜型木材塗料用の防かび剤としてのヒバ精油およびヒノキ精油の最適濃度と持続性
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概要
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前報で、ヒバ精油とヒノキ精油が、造膜型木材塗料用の防かび剤として有効であるかどうかについて検討したところ、合成化学薬品であるIPBCには及ばないものの、両精油に防かび効力が確認された。引き続き本報では、添加する精油の量と防かび効力との関係から最適濃度を検討した結果、ヒバ精油の5%添加がもっとも防かび効力が高いことが明らかになった。また、精油のもっ防かび効力の持続性についても検討を行ったところ、室内における約6カ月間(春期から秋期)の風乾で、防かび効力の低下が認められた。精油の一部は、塗膜中にあっても徐々に揮散や光分解を起こしたと考えられるが、一部はなお残存していると推定された。
- 奈良県森林技術センターの論文
- 2007-03-00
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