飼育環境改善試験
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概要
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平成12年度にアユ養魚池内の溶存酸素量(以下、DOと略記)を高め、その飼育成績を調査した。今年度は、4種の酸素飽和度レベルを設定し、摂餌量、成長等が養魚池の酸素飽和度によってどのように変化するか調査した。試験池内の酸素飽和度を80%、100%、120%に維持する3つの試験区を設けた。結果から、飽食条件下でアユ飼育池の酸素環境を改善すると飼料効率の低下はあるものの、その損失を上回る摂餌量の増加により、アユが早く成長するものと考えられた。アユを商品サイズまで育成するために必要な飼育日数は、80%区では、アユは49日間で商品サイズに達し、飼育期間を約14%短縮することができた。さらに、100%区と120%区のアユは44日間で商品サイズとなり、飼育期間を23%短くすることができた。
- [栃木県水産試験場]の論文