薬浴剤魚体内残留試験(平成10年度)
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概要
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養殖池において駆虫等を目的として,いくつかの薬剤が使用されてきた。本試験では,これら薬剤を使用した魚の食品としての安全性を検討するため薬浴後の魚体内残留を調査した。また,薬浴剤の魚体に対する毒性試験として,本年度は低濃度で薬浴を行い,24時間半数致死濃度(以下24hrTLm),48時間半数致死濃度(以下48hrTLm)を算出した。薬浴剤として,トリクロルホンを有効成分とする水産用マゾテン80(バイエルジャパン株式会社,本剤100g中トリクロルホン80gを含有)を使用した。魚体内残留試験分析結果は,筋肉,内臓とも5日目には検出限界以下となった。魚体に対する毒性試験結果,アユに対する本剤の毒性は,本試験で得られたデータからは本医薬品のアユ薬浴剤としての使用は危険度が高いと考えられた。
- [栃木県水産試験場]の論文
- 2000-03-00