アユ冷水病の発病要因の検討
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概要
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本県のアユ養殖に多大な被害を与えている冷水病について,その発病要因を把握し現場における予防対策を確立することが緊急の課題となっている。本年度は,飼育環境として飼育密度を取り上げ,密度が発病に及ぼす影響,また,その過程における魚の生理的な状態の変化を調査した。今回の試験では低密度で飼育していた区でのみ冷水病が発病したため,高密度飼育が冷水病の発病に及ぼす影響について明らかにすることが出来なかった。また,冷水病発病以前の期間におけるヘマトクリット値および白血球の貪食能に両区で差が認められなかった。このことから,今回設定した100尾/m2と300尾/m2という飼育密度では、魚が受けるストレスに大きな差がなかったことが考えられた。
- [栃木県水産試験場]の論文
- 2000-03-00