天然水域におけるアユおよび在来魚の冷水病原因菌保菌調査(平成11年~平成12年)
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概要
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本県の河川におけるアユ放流種苗,天然遡上アユおよび在来魚について冷水病原因菌Flavobacterium psychrophilumの保菌調査を昨年度に引き続き実施し,原因菌の蔓延状態,動態および種苗放流による生態系への影響を調査した。冷水病原因菌の保菌検査陽性率は,0。0~5。0%であった。河口域稚アユは全ての個体が陰性となった。解禁前の河川生息アユは鰓,腎臓ともに陽性率4。8%であった。放流アユ種苗は下顎や鰭基部の発赤など冷水病の症状が認められた個体の率が15,0%と高かったが,鰓で5。0%,腎臓で0。0%と陽性率は比較的低かった。夏期高水温期の河川生息アユは1個体の腎臓に陽性が認められた(3。3%)。採取した卵には陽性を示すロットは認められなかった。
- [栃木県水産試験場]の論文
- 2002-03-00