飼育環境改善試験(2)
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概要
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県内の河川に放流される人工産アユの大部分は、栃木県漁業協同組合連合会種苗センターの人工採苗事業により生産されている。施設は年間100万尾の生産を目的として約20年前に建設された。しかし、近年とみに人工産アユへの需要が高まっていることから、現在では年間約500万尾を生産目標として事業を行っている。この生産目標は施設の能力を大幅に上回っており、収容能力の向上が緊急の課題となっている。特に、出荷(出荷時規格:魚体重0。5gサイズ)直前の2週間に種苗は約2。5倍に成長することから、この時期の過密が著しい。そこで、出荷時のアユ種苗生産池の収容力を現状の2倍とすることを目標に、酸素ガスを利用して種苗生産池の溶存酸素量を高め、高密度飼育を実現できないか検討した。
- [栃木県水産試験場]の論文