在来水産資源生態調査研究
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概要
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稚魚が利用する餌料生物を知ることは、大変重要であることから、利根川水系鬼怒川上流の3支流で、各河川を流下する水生生物(動物プランクトン等)とその支流に生息するイワナ･ヤマメ稚魚の食性について調査を実施し、比較検討を行った。イワナの食性は、支流の生息確認種の出現頻度とほぼ同じ傾向を示しており、明らかに生息環境中の水生生物等を餌料として広く利用していることが伺えた。発育状況のほとんど変わらなかったヤマメについても同様の傾向が見られた。ただし、成長とともに食する餌料生物の大きさが変化していくことから、水生生物の種類による選択性を示すのではなく、大きさによる選択性があるものと考えられた。
- [栃木県水産試験場]の論文