底生生物繁殖試験(平成6年度~平成9年度)
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概要
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底生生物の繁殖条件を検討することが魚類資源量の増大につながるものと考えて平成6年度から試験を実施してきたが,本年度は昨年度に引き続き試験池に供試魚を放養して底生生物の生産力とそれにもとづく魚の適正密度について比較検討を行う。池には各池共底から砂(0。074~2mm)0。173m3,細礫(2~20mm)25kg,中礫(20~50mm)を1号池181。95kg,2号池213。80kg,3号池231。30kg,小石(100~200mm)を各池共440個それぞれ敷設する。ウグイ0年魚をA区7尾,B区14尾,C区28尾とする。結果から,池の砂,礫,石の組成と循環による流水方式を検討することにより,浮遊目や毛翅目の底生生物の生産力を高めることが出きるものと推察された。約2ケ月間の供試魚の生残率は1号池86%,2号池100%,3号池71%であった。いずれも重量の減少がみられたことから,魚の適正密度については,判断が出来なかった。
- [栃木県水産試験場]の論文