那珂川アユ資源調査
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概要
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那珂川のアユ漁獲の主体となっている釣りによる漁獲量について調査を行った。アユ釣り人に対するアンケート調査を実施した。150人のパネリスト中,136人から回答を得た。回収率は90。7%であった。平成6年は前年に比べ130~146万尾多く釣られていた。平成6年には那珂川本流に約1,007万尾のアユが遡上したとされており,これは前年に比べ約290万尾多かった。この天然遡上アユの数の差が釣りによる漁獲量に影響を与えたものと思われた。川ごとに漁獲量を比べると,那珂川本流で約511万尾(約251トン)と水系全体の77。0%を占め,次いで荒川の約87万尾(約41トン),箒川の約64万尾(約33トン)の順であった。平成6年には,那珂川水系に約1,066万尾のアユが遡上し,漁業協同組合が約180万尾を放流した結果,総計約1,246万尾のアユが水系全体に分布し,そのうち約664万尾(約326トン)が延べ約59万人の釣り人によって漁獲されたものと推計された。
- [栃木県水産試験場]の論文