在来水産資源生態調査研究
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概要
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イワナ(ニッコウイワナ型),ヤマメ,カジカについて,地域遺伝子の保存を考慮した増殖計画(人工種苗の放流水域の選定指針)を策定するため,遺伝的に純系の個体群の生息分布を調査した。鬼怒川源流部(川俣ダムから上流:川俣湖漁業協同組合管内)と鬼怒川上流部(川治ダムから川俣ダムにかけて:栗山村漁業協同組合管内)について調査を行った。人工種苗の放流の実績(放流開始年度,放流場所,放流種苗の系統)と魚類の遡上阻害物の位置を調査した。鬼怒川源流部,上流部ともにイワナとヤマメは広い範囲で人工種苗と交配している可能性があるが,いくつかの支流の遡上阻害物の上流に遺伝的に純系の個体群が生息していると考えられた。また,カジカについては生息するすべての魚が純系であると考えられた。
- [栃木県水産試験場]の論文
- 1996-03-00