日獣大オリジナルのGFPトランスジェニックマウスの作製および特性解析
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概要
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今回我々は,医学生物学研究の研究用ツールの開発を目指して,Green Fluorescent Protein(GFP)トランスジェニック(Tg)マウスの作製を行った。BDF+雌マウスから採取した,/*個の受精卵にCAGプロモーターの下流にGFP遺伝子を連結した導入遺伝子をマイクロインジェクションし,+匹のGFP Tgマウスの作出に成功した。発生の各時期におけるGFP発現プロファイルを蛍光顕微鏡,非侵襲的なin vivo imaging system(IVIS)およびフローサイトメトリーを用いて解析した。GFP Tgマウスの遺伝子型をReal time PCR法を用いて判定した。GFPの発現は,発生のいずれの時期においても全身性に強く認められた。末梢白血球のGFP陽性率は3*%以上と高率であった。Real time PCR法は,導入遺伝子の遺伝子型を明確に判定することが出来た。本研究により全身性にGFPを強く発現するGFP Tgマウスの作出に成功した。系統化に成功した日獣大オリジナルのGFP Tgマウスは,発生学あるいは幹細胞を利用した再生医学研究等,幅広く医学生物学研究に有用な研究ツールとなる。
- 2011-12-00
著者
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