腋芽を用いた組織培養によるサンショウの増殖条件
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概要
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富士山地域で選抜された刺の少ないサンショウ2個体(A個体,B個体)の腋芽を用いた組織培養による増殖条件を検討した。腋芽の伸長に適した植物ホルモンの種類を調べた。個体ごとのシュートの発根に適した発根培地に添加するトレハロースの濃度を調べた。また,幼植物体の野外への順化を行った。その結果本試験の範囲内では次の結果が得られた。1 シュートの伸長と本数の増加には,A個体ではゼアチン,B個体ではBAP単独またはBAPとGA3との組合せが適していた。2 発根培地のトレハロース濃度としては,A個体,B個体共に5g/Lまたは10g/Lで早期に発根し,発根率も高く,この濃度で発根性が高まる傾向が見られたが,高濃度では発根性が低かった。A個体ではトレハロース無添加ではきわめて低い発根率であった。3 幼植物体の順化は,湿度を低下させることにより2週間で容易に行えた。
- 2012-02-00
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