飼料作物品種比較試験(29)
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概要
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本試験は、岐阜県内における作付け適応性を調査し、県の奨励品種選定の基礎資料とするため行っている。平成22年度は、トウモロコシ7品種、イタリアンライグラス5品種およびスーダングラス9品種の合計21品種について比較試験を実施し次の成績が得られた。1。イタリアンライグラス イタリアンライグラスは、21年度から3ヶ年中生品種の検定を行っており、本年度は2年目である。本年度の成績は奨励品種の「ナガハヒカリ」が草丈が高く、生草収量・乾物収量がともに多かった。2。トウモロコシ(単年度) 早生品種はKD621の検定を行ったが、初期生育が他の2品種(セシリア、タカネスター)に比べ悪かった。桿径、茎葉・雌穂重でも劣った。晩生品種はZcorn128、30N34、SH9904の比較検定を行った。初期生育では、30N34が他に比べて劣る傾向だった。しかし、収量調査時の桿長・桿径では他と比較して30N34が最も優れ、乾物重の合計でも最も優れた。3。トウモロコシ(2年間) 晩生品種のZcorn128は、病害(ゴマ葉枯れ病)に対して弱い傾向にあった。乾物収量の平均でZcorn128と30N34が基準品種の3470に対し優れる傾向にあった。4。スーダングラス 草丈の高い、おいしいスーダン、ベールスーダン、ヘイスーダンは乾物収量が優れる傾向にあった。
- 2011-07-00
著者
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