四倍体ブドウの無核短梢栽培における施肥体系の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
四倍体ブドウの高品質果実生産を目的とし,N(窒素)の遅効を促している一因である可能性が考えられる堆肥,発生著しい苦土欠乏症の原因元素であるMg(苦土)。肥料要素の中で果実の着色および成熟期に欠くことができないとされるCa(カルシウム)の施用について,施用の有無,施用量,施用資材の違いが果実品質に及ぼす影響について調査した。その結果,堆肥の施用は着色成熟には有利であるためこれまで通り,一方,着色期のCaの施用は果実肥大,糖度上昇,着色促進に効果があるためこれまでの施肥体系に追加した方がよいことが明らかとなった。しかし,個々の肥料要素の施用の有無や施用量の増減だけでは著しい果実品質の改善は難しく,施用時期,施用資材および他の肥料要素の併用も検討すべきであると思われた。
- 2011-12-00
著者
関連論文
- 単為結果性ミニトマト'京てまり'の冬期での無加温ハウス栽培の試み(第2報)定植時期の違いが収量および品質に及ぼす影響
- 第49回東海・近畿大学附属農場協議会報告
- 雑草管理方法の違いによる圃場環境の差異がブドウの果実品質に及ぼす影響
- タイベック(R)資材を利用した高品質果実生産技術開発の試み
- カキ‘平核無’の結果母枝長の違いが果実の収益性に及ぼす影響(2)
- グリーンアスパラガスのハウス栽培における新植後5年間の収量の推移と今後の課題
- 四倍体ブドウの無核短梢栽培における施肥体系の検討
- 公開気象観測データを利用したグリーンアスパラガスの日別収量の簡易予測