カキ‘平核無’の結果母枝長の違いが果実の収益性に及ぼす影響(2)
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概要
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カキ栽培の収益性を高める果実生産モデルを構築することを目標とし、本実験ではその基礎として、前報に引き続き単位面積当たりの結果母枝長の違いが果実の生産性および収益性に及ぼす影響について検討した。なお、結果母枝長は前報の結果売り上げが高く、毎年安定した売り上げを得ることが可能であると考えられた単位面積当たり500cmおよび750cmに絞り、さらに結果母枝長の影響をより明確にするために葉果比を20として処理区間で揃えて調査を行った。その結果、前報と同様に単位面積当たりの結果母枝長が750cmの方がLAIは高く、平均果実重は小さい傾向がみられたものの、着蕾数、着果数および収穫果実数は多く、その結果収量は高くなり、売り上げも高くなる傾向がみられた。 また、結果母枝長が同程度の場合において、平均果実重と葉蕾比との間に高い正の相関関係が認められたことから、葉蕾比を高めることにより収穫果実数を減少させることなく果実肥大を促進し、売り上げが向上することが示唆された。
著者
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