東京湾内湾の底層における最近20年間の貧酸素化の変動傾向
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概要
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1)内湾13観測点について,1990~2009年の底層DOの変動を調べた。2)北部海域は,湾内で最もDOの減少傾向が顕著であった。これは,底泥の有機物量が増加し酸素消費量が増えたために,起きたものと考えられた。3) 内湾湾口海域は,DOが上昇傾向にあった。これは,外洋水の流入量増加が要因になっていると考えられた。4)湾奥海域のDOは,春季は上昇,秋季は減少傾向にあった。春季のDO上昇は,表層でのDO上昇が底層へ波及して起きたものと考えられた。5)底層の貧酸素化の長期変動に底泥が強い影響を与えているがその情報量は少ない。今後は定期的な底泥のモニタリングが必要であると考えられた。
- 千葉県水産総合研究センターの論文
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