サイレージ用トウモロコシの親自殖系統「Mi62」の育成とその特性
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概要
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F1品種「ゆめつよし」の親自殖系統として育成した「Mi62」の育成経過と特性を報告する。「Mi62」はごま葉枯病抵抗性,紋枯病抵抗性,耐倒伏性,採種性および北米デント種との組合せ能力に優れる系統の育成を目標とした春播き用親自殖系統である。晩播・夏播き用品種を育種母材とし,九州農業試験場畑地利用部(現九州沖縄農研センター都城研究拠点)で育成を行った。2001年にその優秀性が認められ,「とうもろこし農林交親53号」として命名登録された。早晩性は九州では"中生の晩"に属する。耐倒伏性"中~強",ごま葉枯病抵抗性は"やや強",紋枯病抵抗性は"やや強"である。稈長および着雌穂高は高く、草型はセミアプライトである。採種量は平均的なデント種親自殖系統並かやや多い。花粉飛散程度は良い。本系統を花粉親とするF1組合せは茎葉およびTDN(可消化養分総量)収量に優れる。本系統を花粉親に用いて単交雑F1品種「ゆめつよし」が育成された。
- 2011-02-00
著者
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