奄美大島における森林土壌を利用した林道切土法面の吹付緑化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
奄美大島において低コストで効果的な森林土壌吹付法を確立するため、土壌を吹付けた既設切土法面の植生変化の把握や従来工法を使用して土壌を吹付けた緑化試験等を行った。森林土壌を吹付けた既設林道切土法面は暗褐色のA層を採取し吹付ければ、数ヶ月で緑化が可能であった。A層を慎重に採取して林道切土法面の吹付緑化試験を行った結果、埋土種子が順調に発芽し、施工後6ヶ月で被覆率100%になると見込まれた。法面に成立する植物は、林道開設地の森林を構成する植物ではなく、先駆性樹種や陽地性の帰化・在来草本であった。森林土壌吹付施工コストを調べた結果、従来の緑化工法(植生基材吹付工)と大差ないことがわかり、森林土壌を利用した吹付緑化マニュアルを作成した。
- 2010-03-00
著者
関連論文
- クロマダラソテツシジミの文献目録とそれから得られた知見
- 鹿児島県における外来昆虫の侵入と防除対策の確立(現場の要請を受けての研究9)
- 奄美におけるダブルレイヤ一法による木材の耐候性評価
- 奄美大島における森林土壌を利用した林道切土法面の吹付緑化
- 奄美産木材の野外杭打ち試験による防蟻性能評価
- 木製防風柵工用リュウキュウマツへの薬剤注入性
- 奄美大島におけるデイゴヒメコバチ色彩選好性調査及び飛翔状況調査
- 奄美産木材の利用の現状と今後の方向性に関する調査