三重県における伊勢湾のアサリ漁業の変遷と展望
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概要
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三重重県のアサリの主漁場である伊勢湾は、海岸線延長660km、水域面積2,342km2の規模を持つ日本最大の内湾であり、西岸(三重県側)には木曽三川や宮川をはじめ約20の河川が流入し、河口域の干潟や半自然海岸にはアサリの好漁場が形成され、採貝漁業が営まれてきた。アサリの漁獲量は1970年代以降、年間10,000トン前後(日本3位)で推移していたが、1990年代半ばから急減し、2000年代以降は年間3,000トン前後に低迷している。伊勢湾の沿岸漁業は、他の漁業が衰退した南部を中心に年々アサリ資源への依存を高めており、漁獲量の減少は漁家経営に深刻な事態を招いている。本稿では、伊勢湾西岸のアサリの漁場環境の推移や漁場行使の現状を整理しつつ、今後の資源管理への展望を考察した。
- 2009-10-00
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