グラファイトカーボン含有ビーズを用いた畜産排水の高度処理による色度および有機物の除去効果
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概要
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グラファイトカーボン含有ビーズを10kgを用いて、活性汚泥および中空糸ろ過をした畜産排水40/lの色成分および有機物成分の回分除去試験を行った。1時間の吸着処理を41回行った結果、水中のA400の除去率は60%以上、A250の除去率は40%以上を維持した。一方、同様のビーズを5kg用いて250/l/dayの処理速度で連続除去試験を行った結果、A400の除去率は20%程度、A250の除去率は15%程度で20日間維持できた。A400の除去率はA250のそれよりも高く、有機物成分の中でも400nmに吸収波長のある色成分を選択的に吸着していることが示唆された。除去試験期間の経過に伴って、ビーズの除去能力の低下が見られたが、ビーズをエタノールで洗浄することによりこれらの除去能力は再生した。また、エタノール濃度は50%程度の比較的低濃度でも再生効果がみられ再利用が可能であった。しかしながら、ビーズ洗浄後にエタノールが残るため処理水のCODが上昇することが、今後の検討課題として残った。
- 2009-03-00
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