グラファイトカーボン含有ビーズを用いたパイロットスケール処理装置における畜産排水の処理効果

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概要

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畜産排水の色度およびCOD成分削減を目的として、パイロットスケールの処理装置を作製し、グラファイトカーボン粉末含有ビーズを用いた排水処理試験を行った。試験では、反応槽に10kgのグラファイトカーボン含有ビーズを充填し、養豚場から採取した排水（活性汚泥処理と中空糸膜処理を併用した浄化処理後の排水）30 lを入れ、バッチ方式による色度吸着処理を行った。10、15、20回目のバッチ処理終了後にビーズをエタノールで洗浄・再生した。22回のバッチ処理におけるビーズによる色度低減率は平均52％となり、ビーズの吸着効果が確認された。また、エタノールによってビーズを再生できることも確認できた。CODは、10回目までのバッチ処理により平均31％除去され、ビーズの吸着効果が確認できた。しかし、エタノールによる再生後にビーズの水洗が不十分であると、その後の吸着処理でCOD値が上昇することがわかり、この対策として、ビーズを7回水洗することが有効であることが示唆された。
2009-03-00

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