Sハプロタイプに基づくBrassica rapa L. Oleifera Groupに属するツケナの遺伝的関係
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
B. rapa L. Oleifera Groupのツケナの中から、'大和マナ'の位置づけを明確にするために、アブラナ科植物の自家不和合性を制御しているSハプロタイプに着目して、品種・系統間の遺伝的関係を明らかにした。'大和マナ'および形態的に'大和マナ'と類似していることが確認されたツケナの合計11品種・系統が有するSハプロタイプを推定するため、各個体からクラスI SLGとクラスII SP11対立遺伝子をPCRクローニングした。得られた増幅断片の配列から35種類のクラスIと4種類のクラスII Sハプロタイプが同定され、そのうち新規なSハプロタイプは21種類含まれていた。各品種・系統に蓄積されたSハプロタイプに基づくクラスター分析を行った結果、3つのクラスターに分類された。'大和真菜'(大和農園)を除く'大和マナ'はいずれも第Iクラスターに分類された。この結果は、他のツケナと比較して'大和マナ'は遺伝的に近い集団であることを示唆している。
- 2009-03-00
著者
関連論文
- 採種地が異なる大和マナ(Brassica raps L. Oleifera Group)のSハプロタイプの推定(育種・遺伝資源)
- イネ由来開花時期制御遺伝子のキクへの導入
- 3S1a05 ブタ浮腫病ワクチンを生産するレタス植物工場(組換えタンパク質生産テクノロジーのフロントライン,シンポジウム)
- ダリアの茎頂培養が生育とウイルス保毒程度に及ぼす影響
- 奈良県在来ツケナ'マナ'の類縁関係
- イネ由来キチナーゼ遺伝子ヲ導入シタイチゴノ安全性評価
- イチゴおよびナス科植物の耐病虫性育種(植物バイオ最前線遺伝子組換え技術による新しい農業生産)
- Solanum melongena と Solanum sanitwongsei の細胞融合雑種個体の特性
- イチゴへのキチナ-ゼ遺伝子の導入 (特集号:トランスジェニック植物と病害虫・雑草防除)
- イチゴ培養苗の生育と苗質における炭酸ガス施用効果
- アスパラガスの不定胚利用による大量増殖
- 奈良県在来ツケナ'マナ'の形態的特性と食味特性
- 奈良県在来ツケナ'大和マナ'と'春マナ'の類縁関係
- 奈良県の伝統野菜'大和マナ'の来歴についての検証
- 1A12-1 黄化しにくい大和マナに特徴的な代謝物マーカーの探索(代謝工学・メタボローム,一般講演)
- 全国野菜技術情報--ナスの青枯病抵抗性台木(細胞融合雑種個体)
- りん片培養によるササユリの大量増殖
- 青枯病萎凋誘導物質を用いた細胞選抜法による耐病性ナス科個体の作出
- ナス科青枯病菌(Pseudomonas solanacearum)が生産する細胞外多糖物質の萎凋誘導活性と構成成分
- (53) ナス科青枯病菌(Pseudomonas solanacearum)が産生する萎ちょう誘導物質の性質 (昭和63年度地域部会講演要旨(関西部会講演要旨))
- 栽培ナスおよび近縁野生種の葉肉プロトプラストからの植物体再生
- Sハプロタイプに着目して育成したF大和マナ品種('夏なら菜'と'冬なら菜')
- 自家不和合性を制御しているSハプロタイプに着目して育成したF_1大和マナ品種(第40回 近畿作物・育種研究会 公開シンポジウム 明日のための農学研究)
- 異なる施肥量で生育させたF1大和マナ品種( '夏なら菜' ・ '冬なら菜' )の暗黒処理による最外葉の黄化程度, 光合成活性および老化関連遺伝子(SAG12)発現の変化
- 奈良県の伝統野菜'大和マナ'における形態的特性と開花時期の品種・系統間変異
- 大和マナのアンジオテンシン I 変換酵素 (ACE) 阻害活性物質の探索
- '大和マナ' の異なる生育時期, 大きさ, 部位および調理法におけるアンジオテンシン 変換酵素阻害活性と糖含量の変動
- Sハプロタイプに基づくBrassica rapa L. Oleifera Groupに属するツケナの遺伝的関係
- 当帰の等級指標となりうる揮発性成分の探索