小輪性ユリ新品種きらりシリーズ「きらりゴールド」、「きらりレモン」および「きらりマジック」の育成
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概要
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多様な花色を有する小輪性ユリ品種の育成を目標として、「きらりゴールド」、「きらりレモン」および「きらりマジック」を育成した。「きらりゴールド」および「きらりレモン」の種子親はクリーム色のアジアティックハイブリッド品種「アラスカ」、「きらりマジック」の種子親は濃赤色のアジアティックハイブリッド品種「紅胡蝶」で、いずれも1998年に北海道立中央農業試験場において花径の小さい北海道立中央農業試験場保有系統「95AA69-3」を花粉親とし、花柱切断受粉法による交配と胚珠培養技術を用いて雑種を獲得した。2000年より北海道立花・野菜技術センターにおいて増殖性や生育特性の試験等を実施し、2006年に北海道の優良品種に認定された。「きらりゴールド」および「きらりレモン」の花色はそれぞれ鮮黄橙色および明緑黄色で、「きらりマジック」は浅〜淡黄色(花弁基部・中肋・縁部)と黄桃色(花弁先端部)の2色咲きである。いずれの品種も葉枯病の発生は2003年に育成した「きたきらり」より少ない。冷凍貯蔵球を利用した春植え栽培が可能である。「きたきらり」のような多芽性は有しないが、小球根でも花蕾数が多く、一年球を切り花生産に利用できる。
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