ヒラメ稚魚の成長と摂餌量の関係に与える体重と水温の影響
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概要
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天然海域におけるヒラメ稚魚の食物要求量を算定するための基礎資料を得る目的で、6階級の体重グループ(7.5g~337g)および3種類の水温(15、20、26℃)における成長と摂餌量の関係について飼育実験を行った。成長率(体重増加量g/日)と摂餌率(kcal/日)には、6体重階級および3水温のどれにおいても有意な直線関係が認められた。成長率と摂餌率の関係から得られる回帰直線の傾き(転換効率)および切片(体維持に必要なエネルギー)と体重、水温の関係を基に成長率(G)と摂餌率(R)との間に以下の関係式が得られた。R=0.007×e0.054TW0.75+1.47W0.10G。ここで、Rは日間摂餌量(kcal/日)、Gは日間成長率(体重増加量g/日)、Wは体重(g)、Tは水温(℃)である。
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