【書評論文】ごっこ遊び概念の再検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、八木紘一郎編著『ごっこ遊びの探求.生活保育の創造をめざして.』(新読書社、1992)をたよりに、ごっこ遊びの概念を再検討しようとするものである。本書は、複雑なあり方をする子どものごっこ遊びについての、構造、内容、指導のあり方が、実践にもとづいたかたちで整理されたものであり、ごっこ遊びについての実践研究を行う上での方向性を示してくれている。特に、ごっこ遊びを「現実を映し出す鏡」だとする指摘は、ごっこ遊びを捉える基礎となるものである。ただし、ごっこ遊びが「現実を映し出す鏡」であるならば、現実世界の変化に応じ、ごっこ遊びのあり方も変化すると考えられる。本稿では、2002年以降の事例から、ごっこ遊びの概念を再検討する視座を示すことを試みた。具体的には、メディアとのかかわり、キャリア教育とのかかわり、「ごっこ遊びごっこ」としてのごっこ遊び、の3つの観点を示し、問題提起を試みた。八木紘一郎編著『ごっこ遊びの探求-生活保育の創造をめざして-』(新読書社、1992)
- 2011-03-30
著者
関連論文
- 幼小連携のあり方に関する考察 - 小学校向け授業プログラムの保育実践への応用 -
- 【書評論文】ごっこ遊び概念の再検討
- 地域連携による起業家教育プログラムの開発 : 「社会起業家教育」としての「西千葉子ども起業塾」の試み
- 1B2-B15 社会とつながる数学教育の試み : 中学校「図形の証明」および「関数」単元における授業の開発(インタラクティブセッション,次世代の科学力を育てる : 社会とのグラウンディングを実現するために)
- 社会とつながる数学教育の試み : 中学校「図形の証明」および「関数」単元における授業の開発