幼小連携のあり方に関する考察 - 小学校向け授業プログラムの保育実践への応用 -
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概要
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いわゆる「小1プロブレム」として指摘されるような課題に対しては、現在、様々な取り組みが行われている。たとえば、幼稚園で行われている遊び中心の活動が、小学校以降の教科とどのように関連しているのか解釈してゆく取り組みがある。しかしながら、そうした取り組みは、小学校の教育方法や教育内容が妥当なものであるという前提に立った議論におちいってしまう。本稿では、私立A幼稚園における「しんぶんしゃ」の「活動」を取り上げ、別の角度から幼小連携のあり方について考察する。「しんぶんしゃ」の「活動」においては、子どもたちが本格的な新聞をつくろうとしていたところに、普段は小学校向けの授業プログラムを実施しているプロの新聞記者が介入した点に独自性がある。実践についての考察から、幼稚園と小学校の連携を考える際には、教科中心の連携を考えることに加え、幼稚園と小学校それぞれが実社会とつながった活動をしているか、という観点をもつ必要があることが示唆された。
- 2010-09-30
著者
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