カセットディスペンサーCDminiを利用したバイオビューシステムによる夜間輸血検査運用の検討
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概要
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雑誌掲載版CDminiを用いたバイオビュー(BV)法の精度,再現性,作業効率を従来の試験管法と比較した.交差試験シミュレーションの結果,操作全体の作用時間はBV法の方が長かったが,実際に手を動かしての作業時間は短く,検査者間のバラツキも少なかった.ブラインド検体交差試験ではBV法は適合・不適合の判定に誤りがなかったが,試験管法では不適合見落としや適合検体の不適合評価があった.血球浮遊液調製再現性試験では,検査者が調整した場合はヘモグロビン濃度の測定値に大きなバラツキがあったが,CDminiで調製したものは変動が少なく,良好な結果であった.更に模擬検体を用いた不規則抗体スクリーニング試験を1日2例,5日間行ったところ,検出ミスは試験管法で50件中9件,BV法では1件であった.使用経験のアンケート調査では「簡便性」「拘束時間」「判定の難易度」「効率化」「結果の標準化」「精神的負担」の全項目で試験管法よりも改善という結果となり,特に判定の難易度については全員が高い評価を付けた
著者
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