阪神大震災における既成組織のボランティア活動--参与観察と聞き取り調査
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概要
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1995年の阪神大震災に際して、企業組織、公益団体、NGO団体という3系統の既成組織が、どのような救援ボランティア活動を展開したかについて、当事者に対する聞き取り調査を行い、その概要を整理した。「ボランティア元年」の語に象徴されるように、日本社会においては、阪神大震災を契機として、はじめて、広範なボランティア活動の興隆が起こったかの如き印象がある。しかし、阪神大震災に際しては、震災以前から存続している既成団体もまた、災害救援のために極めて重要な役割を果たした。今回調査した団体は、いずれも震災以前から活動を展開してきた先駆的な団体であり、それ故に、災害という緊急時にも、有効な活動を展開し得たといえる。また、震災以前から、ボランティア活動の興隆を導く社会的な条件が整いつつあったことも見て取れる。
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奈良大学 | 論文
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