破裂脳動脈瘤急性期手術症例の転帰に及ぼす因子
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概要
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雑誌掲載版脳動脈瘤手術手技や周術期管理の進歩にも拘わらず,くも膜下出血全体の転帰には目ざましい改善が得られていない原因について,破裂脳動脈瘤急性手術を施行した72例の治療成績から検討した.最近のcooperative studyの報告から,対象患者の高齢化が進んでいることを踏まえ,年齢別に重症度,症候性血管攣縮,転帰を検討した結果,70歳を境界とした年齢2群間で入院時重症度に有意差はなかったが,転帰は70歳以上で有意に不良であった.年齢と転帰の間には相関曲線が得られた.よって,mortality,morbidityに関与する要因としては,従来いわれていた遅発性血管攣縮の占める割合は低下しているが,対象の高齢化が負の要因となっていた
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