2001, 2002年度の福岡県年次検診による皮膚症状

概要

論文の詳細を見る
特集号油症とPCB及び関連化合物研究報告第19集責任編集者古江増隆 / The Nineteenth Reports of the Study on Yusho and PCBs and Related Compounds Guest Editor Ma s u t a k a FurueWe evaluated the severity grades and the skin severity scores of the skin symptoms of Yusho patients who visited the annual examinations in 2001 and 2002. The patients who participated in the examinations had been decreased gradually. However, because of enhancement of social interest, the number of the patients who visited the examination increased. The pattern of the severity grades and the severity scores was different from that of the past. A careful follow-up and analysis is required.油症検診において2001, 2002年度は大きな転機を迎えた. 2001年度から, 油症の主な原因物質の一つである, PCDFの血中濃度測定が福岡県ではじまった. 2002年度では全国で測定が開始された. また, 年々減少傾向であった検診受診者数も昨今の油症に対する社会的関心の高まりを受けて大幅に増加し, 2002年度の福岡県検診では前年比約1.36倍であった. 母集団の変化によりこれまでの傾向と異なる分布を示した検診項目もあれば, 余り変化がない検診項目もあった. 皮膚科検診では, 2001年度までは, 徐々に臨床症状が軽快する傾向であったが, 2002年度は異なる傾向が見られた. 今後の動向を注意深く観察することの重要性が示唆された. また, 今後当分の間, 血中PCDF濃度と皮膚症状の相関について検討する必要性がある.2001・2002年度の受診結
福岡医学会,Fukuoka Medical Associationの論文
2003-05-25

著者

古江増隆
九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

2001, 2002年度の福岡県年次検診による皮膚症状

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク