心理臨床における新しい潮流: 心理療法の「統合の動向」についての一考察
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概要
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近年の心理臨床における新しいトピックスの一つは、心理療法の統合や折衷に関する議論が盛んになってきていることである。心理臨床家は臨床心理学的なサービス援助を求める人々に対して、良質の実効性のある援助を提供することができなければならない。そのためには、多様な事例のニーズに対応できる柔軟な臨床的枠組みを持つ必要がある。心理療法における統合や折衷的観点はそのための有用な概念的枠組みと技法的介入方法を提供することができるものである。本論では代表的な統合的アプローチ・折衷的アプローチについて紹介し、統合と折衷の臨床的意義について論じた。
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