稲作語源誌
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概要
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太古、この日本の島々において、「飢え」をしのぐために稲を「植え」育てる人々の営みの中で、人は稲になぞらえられ稲は人になぞらえられて多くの言葉が生まれて来た。現在も常用している人の身体部位名「メ・ハナ・ホホ・ハ・カラ(ダ)」なども、もとはといえば、人と稲との密接なかかわりと一体感の中で生まれたものである。「むつき、きさらき」など、語義語源が今一つ曖昧な古語月名も、「ときへし11稲の稔り」が、神ごととの深いかかわりの中でいかに「来経」ゆくかを順次名づけたものであり、神名や古い熟語、祝詞、古代歌謡等の言葉の中に、そのままの形でその痕跡を尋ねることができるものである。太陰暦導入以前の「稲作暦」ともいえる古語月名の語義を明らかにし、あわせて「ヨネ」と「コメ」という米の同義的並用語の今に至る来歴をたどって、稲作語源誌としたい。
- 奈良大学の論文
奈良大学 | 論文
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