環境問題と自然観・人間観・社会観
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概要
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環境問題が人類ののりこえるべき最大の歴史的課題であるという認識が一般化したのにともなって、それにかんする多くの言説が交わされるようになった。これらのなかで、とくに環境破壊の根本的原因とその克服の途について有力な議論となっているのは、西洋近代の認識様式(自然観、人間観)に根本原因をみいだし、したがってこの転換にこそその克服の途を展望するというものである。本稿は、こうした議論に疑問を提出する。一見同じようにみえる環境破壊も、その現出にかかわる認識様式の違いから、〈先進ヨーロッパ型〉〈後発ヨーロッパ型〉、〈極東型〉〈低開発地域型〉にタイプ分けできること、したがって、その克服の途も、西洋近代型の認識様式を換えればよいという単純な見方は妥当せず、それぞれのタイプに適合した方途を模索すべきことを主張し、その序論的考察を試みる
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奈良大学 | 論文
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