カナ認知における大脳半球間の機能的差異について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間の大脳半球間の機能的差異に関する多くの研究によると,言語的材料が瞬時に左あるいは右視野に提示された場合には,右視野優位になり,非言語的材料の場合には,左視野優位になることが明らかにされている(たとえば,Kimura,1973).言語的一非言語的という2分法が適切であるかどうかに関しては議論の余地が残されている(Cohen,1972)が,このような材料の特質による優位視野の差異は,大脳半球間の情報処理システムの差異に対応づけで説明されることが多い.すなわち,左あるいは右視野に提示された情報は,それぞれ反対側の大脳半球に伝達されるので,右視野に提示された刺激が左半球言語領に直接伝達された方が,左視野から右半球に伝達されたあと脳梁を経て左半球に伝達されるよりも有利であるというわけである.
- 奈良大学の論文
奈良大学 | 論文
- 文化的自己観と高齢化に対する態度
- 日本人成人の相互独立性--クラスタ分析による類型的理解の試み
- 社会的比較に於ける自己卑下傾向と 相互独立性-相互協調性との関連
- 相互協調的自己観と内集団バイアス
- 大脳半球性のパターンに関する研究