九州の漆器工芸--福島と川辺の仏壇の場合
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概要
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仏壇工芸がわが国の代表的伝統工芸である漆芸の最も総合的なるものであること,またそれの特産地の形成されていることもしばしば論述したことであるが,ここでは九州の場合について報告する.北九州の八女(福島)と南九州の川辺とである.福島は仏壇とこれの関連産業である仏壇の障子に必要であった手すき和紙(今は機械化)・漆工を多く必要とする福島提灯などが総製造事業所430のうち45% (昭44)を占めている.この意味で福島は仏壇のまちといえる.川辺は薩摩半島の中程の山中にひっそり潜んでいるような人口2万あまりの小さな町であるが,仏壇年商数十億円といわれ,鹿児島県第1の大島紬に次ぐ工業出荷額を誇り,京都もたじろぐ全く独自の伝統工芸のまちである.
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奈良大学 | 論文
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