古典派経済学の空間認識: アダム・スミスの地代論を中心に
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概要
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最近における国土改造論や土地利川計画法などの政策上にその一端が示されるように,経済事象の空間的認識は近年一般化しつつあるようにみえる.このような動向は生産規模の拡大と技術革新を背景にしていちぢるしい伸びを示してきた昭和30年代以降の日本経済が,政策上においても直接対処せざるをえなくなるほど空間的な制約を受ける段階に到達したことを物語っている.それは具体的には,いわゆる都市地域と遠隔農村地域との間に引き起こされた所得格差が,より短期間に人口移動を促し,それが両地域のすみずみまで浸透した結果,いわゆる過疎過密現象が社会問題の前面にとりあげられるようになったからであり,またこのような背景の上に,とくに前者において土地という有限な供給量をめぐる需給の不均衡化から,いわゆる土地問題が急激にクローズアップされてきたからである。
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奈良大学 | 論文
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