現代教育の諸問題に関する若干の考察
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概要
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教育学が机上の空論に終始することは決して許されるべきことではないのであって,現実の教育実践や教育問題に少なくとも何らかの示唆を与えるものでなければ,その存在理由がないといえる.しかるに,それらの教育問題に対して,現場の教師も教育行政側も対症療法的な方策しかとれないで,根本的解決策を講じられない状態である.また,教育専門家達は自らの狭い専門的見解からめみ教育現実をとらえようとするがゆえに,机上の空論に終始している現状であるといっても過言でない.これは現代の教育的混迷が教育史上類を見ないものであり,まったく新しい形の教育的混迷を古い歴史的観点からとらえようとするところに原因の0つがある.いずれにしても,今こそ,教育学は現実の教育問題を正面から取り扱うことが差し迫った課題であるといえる.そこで,本論文では,現代社会の分析から始め,現代社会における教育的影響の分析,さらには,その現代社会の中で育ってきた「現代っ子」の特徴,そのような現代っ子に対する教育のあり方などについて考究したいと思う.そして,現代社会の教育問題の発生の基本的構造を明らかにしたいと思う.
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奈良大学 | 論文
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