Hand-assisted Laparoscopic Splenectomy for Splenomegaly due to Hereditary Spherocytosis : Report of a Case
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概要
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良性脾疾患に対して,腹腔鏡下脾臓摘出術がしばしば施行されるようになったが,その手技は複雑で難易度が高い.このため脾腫では開腹手術が通常は選択されている.最近,術者の片手を挿入するハンドアシスト法(hand-assisted laparoscopic surgery:HALS)が腹腔鏡下手術に導入され,その有用性が検討されはじめている.今回,34歳女性の遺伝性球状赤血球症の脾腫症例に対してHALSを用いて脾摘術を施行した.上腹部にHALS用の小切開をおき,この創より短胃動静脈の切離を行い,左手を挿入した気腹後に後腹膜よりの脾の剥離と脱転,脾門部の切離を通常の腹腔鏡下脾摘術と同様に行った.脾臓の重量は620gであった.腫大した脾の把持や圧排に左手を用いているので,容易かつ安心して行うことができた.HALSは手術侵襲の増加は軽度であり,脾臓の把持や術野の展開における有用性を考慮すると,通常の脾摘に際しても有用な選択肢の一つになると考えられる.Recently, laparoscopic splenectomy has been frequently performed for hematologic diseases, but its technique is complex and difficult. For that reason, open surgery is usually employed for patients with splenomegaly. Meanwhile hand-assisted laparoscopic surgery (HALS) is a newly developed technique that has been introduced into laparoscopic surgery and the evaluation of its usefulness has started. We successfully performed a hand-assisted laparoscopic splenectomy for splenomegaly due to hereditary spherocytosis in a 34-year-old woman. At surgery we created a small vertical midline incision on the upper abdomen, and dissected the short gastric vessels through this incision. After that the left hand was inserted through this incision and held the spleen in a satisfactory position while a splenectomy was carried out using laparoscopic tools in a conventional manner in the pneumoperitoneum. The spleen weighted 620 g. This procedure allows the surgeon to use his or her hand in the pneumoperitoneum so that he can hold the spleen easier and safer than totally laparoscopic approaches. HALS has facilitated the laparoscopic splenectomy with an advantage of minimally invasive surgery. We consider that HALS is a useful method for both patients with and without splenomegaly.
- 2001-12-25
著者
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