現象を通して構造を学ぶ「日本事情」クラスの試み
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概要
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筆者は2008年度から共通教育科目の留学生対象の講義科目である「日本事情1・2」を担当することになった。一般に「事情」というタイトルを冠する科目は,体験学習や伝統文化の紹介を中心に据えた内容であったり,歴史や地理,文学などの知識を提供する内容であったりすることが多いようであるが,筆者は「現象を通して構造を学ぶ」ことを柱とした日本事情のあり方について模索した。小論は2008年度秋学期に実践した内容を振り返りつつ記述するものである。この科目は従来留学生のみを対象としていたが,この学期から法文学部の「日本語教育副専攻課程」を構成する科目の一つとして,日本人学生も履修することになった。このことによって授業の内容や進め方に一定の制約が生じた反面,両者にとって有効となりうる新しい講義スタイルの可能性が開拓できた。
著者
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