殺虫タンパク質遺伝子(cry)を持つ土壌細菌Bacillus thuringiensisのdegenerate PCRを用いたスクリーニング
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概要
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土壌細菌Bacillus thuringiensis (Bt )が産生する結晶性殺虫タンパク質(Cry)の保存領域から degenerateprimer を設計し、これを用いたPCR によりcry 遺伝子を持つBt 菌株を簡便に検出できるスクリーニング法を確立した。土壌試料から分離した胞子形成菌を対象にスクリーニングを行ったところ、新規Bt菌4株(TK-I2, TK-F2, TK-1F9, TK-E6)からcry 遺伝子が検出された。このうち3株が持つcry 遺伝子は既知のものであったが、残る1株(TK-E6)が保有するcry 遺伝子(cryE6L )は新規なものであった。cryE6L の塩基配列から推測されるCry タンパク質は、双翅目特異的な殺虫活性を持つCry4 グループと約40%の類似性を持ち、TK-E6 はボウフラに対する殺虫活性を示した。
著者
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