成人糖尿病患者の治療食に対するディストレスの特徴
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概要
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本研究は成人糖尿病患者の治療食におけるディストレスを質的記述式方法で把握した。対象は糖尿病に罹患し入院している病歴2年以上6年未満で44~62歳の男性患者6名であった。その結果、「空腹」「間食の自制困難」、「禁止食物の自制困難」「治療食調整・管理困難」、情報不足と混乱」、「食事量の不適」「食事内容への欲求不満」、「味覚欲求の充足不全」、「飲食物の至適温度不満」、「食器の不快」等の10のディストレスが明らかになった。前者5つは糖尿病患者の治療食における特徴的なディストレスと判断できる。しかし後者5つのディストレスは普通食、その他の治療食摂取患者の場合でも想定できるディストレスとで成り立っていた。これらは看護の働きかけとして、糖尿病患者の治療食に対するディストレスを解消するための側面として必要と考える。
- 2009-08-30
著者
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