前立腺癌の臨床的検討 : 東海地方会腫瘍登録683例の集計と予後調査
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
精巣摘除術とエストロゲン療法が主に採用されていた1989年からの3年間に登録された前立腺癌について集計を行い,あわせて予後を調査した.病期C,Dの5年実測生存率は病期C51.6%,病期D30.3%で,1980年代前半の厚生省研究班の調査時と比べて変りがなかったOf 815 patients with prostatic carcinoma registered in Tokai Urological Cancer Registry between 1989 and 1991, 683 patients followed up until April to July 1992 were analyzed. The patients were between 48 and 94 years old (mean 73.2). The clinical stage was A in 96 (14.1%), B in 118 (17.3%), C in 117 (17.1%) and D in 352 (51.5%) patients. The histological study well differentiated adenocarcinoma in 150 (22%) patients, moderately differentiated adenocarcinoma in 305 (44.6%), and poorly differentiated adenocarcinoma in 194 (28.4%) patients. There were 12 undifferentiated adenocarcinomas and 22 were not classified. The incidence of patients with poorly differentiated adenocarcinoma increased with the progression of clinical stage. Hormonal therapy was the main treatment (92.8%) and a variety of hormonal therapies with surgery or chemotherapy were attempted through out the clinical stages. Overall survival rate at 5 years was 48.6%. The 5-year survival rage for stage A, B, C and D carcinoma was 84.7, 93.1, 51.8 and 30.3%, respectively. Significant differences in the survival of patients were noted among stage A or B, stage C and stage D (Logrank test: p < 0.0001). The 5-year survival rate was 70.2% for well differentiated, 53.0% for moderately differentiated, and 32.6% for poorly differentiated adenocarcinoma (Logrank test: p < 0.0001). Disease-specific death was observed in 128 patients (66%), and cardio- or cerebrovascular death accounted for 16 (8%) deaths.
著者
関連論文
- 前立腺癌における術前針生検標本と全摘標本との病理組織像の比較
- 表在性膀胱腫瘍に対する Adriamycin 再発予防膀胱腔内注入療法第4次研究(術前注入療法の再発予防効果)結果報告
- インターフェロン-α (IFN-α)が無効であった腎細胞癌多発肺転移・頸部リンパ節転移に対し,インターロイキン-2(IL-2)の投与が著効した1例
- 膀胱腫瘍pT1a G3とpT1b G3の予後についての比較考察
- 膀胱癌におけるCD44v6の発現様式及び尿中細胞診陽性率、その再発率についての考察
- 膀胱癌の腫瘍マーカーとしての尿中nuclear matrix protein 22(NMP22)の有用性
- 前立腺癌の臨床的検討 : 東海地方会腫瘍登録683例の集計と予後調査
- ISOTACHOPHORESIS FOR THE ANALYSIS OF URINARY TRACT STONE: A PRELIMIRARY REPORT
- EFFECT OF KRESTIN ON BLADDER TUMOR INDUCTION IN RATS BY N-BUTYL-N- (4-HYDROXYBUTYL) NITROSAMIN
- 前立腺癌のUTR
- 表在性膀胱癌に対する抗癌剤膀胱内注入療法の再発予防効果について
- 表在性膀胱腫瘍に対する塩酸エピルビシン・膀胱内注入療法の腫瘍再発予防効果 : 尿路癌ADM/FARM研究会・第6次研究の結果
- 摘出腎腫瘍標本に対する穿刺吸引細胞診の臨床的有用性についての考察
- 前立腺癌のNeoadjuvant療法におけるbd-2,p53,Ki-67およびPCNAの発現の免疫組織学的検討
- 5年間の手術統計と主な手術の出血量輸血量についての検討
- インフォームドコンセントのための患者意識の検討(第二報) : 入院患者の癌告知に対する意識について
- インフォームドコンセントのための患者意識の検討 : 第一報 : 外来アンケート調査について
- 膀胱腫瘍に対する腔内注入療法の適応の検討
- 移行上皮癌におけるThymidine phosphorylaseおよびDihydropyrimidine Dehydrogenase活性について
- 前立腺癌術後stageD1症例の検討
- 複数回 ESWL による腎への影響に関する検討 : 第86回日本泌尿器科学会総会
- 前立腺肥大症の治療の検討
- 浸潤性尿路上皮癌に対するM-VACによる術後補助化学療法の効果
- 尿路移行上皮癌に対するrG-CSF併用によるM-VAC療法のDose intensity
- 前立腺全摘出症例のリンパ節転移の検討 : 術前ホルモン治療の有無及び初診時腫瘍マーカーとの関連について : 一般演題 : 第43回中部総会
- 前立腺肥大症における前立腺腫瘍マーカーの測定意義についての検討 : 一般演題 : 第43回中部総会
- 尿路移行上皮癌に対する強化化学療法の有用性 : rGCSF併用によるMVAC療法のdose intensity : 進行膀胱癌の治療(2) : 進行尿路***癌の治療の諸問題 : 転移巣の治療を中心に : シンポジウムI : 第43回中部総会
- 化膿性腎嚢胞の1例 : 第177回東海地方会
- 腎細胞癌の腎摘出前後における細胞性免疫の変化について : シンポジウム : 泌尿器科癌の化学療法における biochemical modulation の現況 : 第42回中部総会
- Stage I 非セミノーマ精巣腫瘍の治療 : シンポジウム : 泌尿器科癌の化学療法における biochemical modulation の現況 : 第42回中部総会
- 28-kDa Calbindin-Dを用いたESWL(ドルニエMPL9000)による腎組織損傷の評価 : 第80回日本泌尿器科学会総会
- 尿路結石に対するExtracorporeal shockwave lithotripsy(ESWL)による腎組織損傷 : 血清中及び尿中28-kDa calbindin-D濃度測定による検討 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- Extracorporeal Shockwave Lithotripsyによる腎組織損傷のマーカーとしての28-kDa Calbindin-Dの有用性
- ESWLによる組織損傷のマーカーとしてのS100a_0 protein,create kinase isozymesの有用性について
- ESWL前後における血中及び尿中のCKBB及びCKMM濃度の変動について : 日本泌尿器科学会中部総会第40回記念大会 : ミニシンポジウム 7 : 副甲状腺機能亢進症 : 原発性とその続発性における諸問題
- ESWL前後における血中及び尿中S100α蛋白質の変動について
- 前立腺肥大症に対するフィナステリド(MK-906)長期投与の臨床的検討
- 前立腺癌登録の現況報告 : 第176回東海地方会
- 1990年腎癌登録集計 : 第176回東海地方会
- 1990年東海腫瘍登録集計 : 膀胱腫瘍 : 第176回東海地方会
- 前立腺全摘出前内分泌療法の組織学的効果 : 第80回日本泌尿器科学会総会
- 急性陰嚢症4年間の集計 : 第172回東海地方会
- ESWL894例の治療成績 : 日本泌尿器科学会中部総会第40回記念大会 : ミニシンポジウム 7 : 副甲状腺機能亢進症 : 原発性とその続発性における諸問題
- 尿管異所開口の1例 : 第169回東海地方会
- 前立腺癌の臨床成績
- 膀胱腫瘍における尿中TPAの検討 : 第39回中部総会
- 膀胱憩室癌の1例 : 第165回東海地方会
- 進行前立腺癌に対するホルモン化学療法の検討 : 第169回東海地方会
- 腎盂尿管腫瘍の臨床的検討 : 東海地方会腫瘍登録611例の解析と治療成績の変遷に関して
- 腎に発生したmalignant fibrous histiocytoma : 第174回東海地方会
- 精巣腫瘍の治療成績 : 第41回中部総会
- 前立腺肥大症における超音波検査,尿流動態検査と治療成績 : 第79回日本泌尿器科学会総会
- 当科における血尿を呈した外来患者について : 第173回東海地方会
- 後腹膜神経鞘腫の1例 : 第173回東海地方会
- 前立腺に悪性リンパ腫と腺癌を合併した1例 : 第168回東海地方会
- 泌尿器科癌臨床試験ガイドライン
- 直腸膀胱窩に発生した悪性腹膜中皮腫の1例 : 第176回東海地方会
- Wilms腫瘍摘出後膀胱後部に再発した腫瘤の1例 : 第166回東海地方会
- 後腹膜線維症の4例 : 第164回東海地方会
- 腎尿管結石に対するリソスターによる結石破砕の経験 : 第162回東海地方会
- 片側性急性副腎出血の1例 : 第161回東海地方会
- 表在性膀胱腫瘍のTUR後再発防止に対する免疫化学療法の検討
- 泌尿器疾患における血中β_2MG, 尿中β_2MG, 尿中NAGの検討 : 第38回中部総会
- 非特異性尿管炎による尿管狭窄の1例(第160回東海泌尿器科学会)
- 腎盂尿管腫瘍の治療成績と予後因子の検討
- 腎盂尿管に発生したAFP産生腫瘍の1例(第158回東海地方会)
- 腎嚢胞および多発性腎嚢胞に対する無水エタノール注入療法の経験(第37回中部総会)
- 後腹膜平滑筋肉腫の2例 : 第156回東海地方会
- 膀胱腫瘍におけるABH-AgとT-Agの患者の予後に対する検討(一般演題,第36回中部総会,学会抄録)
- 前立腺癌のホルモン療法および除睾術前後の超音波像 : 第31回泌尿器科中部連合総会
- 泌尿器科癌における共同研究の現況 : 第80回日本泌尿器科学会総会
- 膀胱腫瘍の予後因子としてのThomsen-Friedenreich antigenの検討
- 副腎に発生した異所性褐色細胞腫の1例 : 第150回東海地方会
- 尿膜管腫瘍の2例 : 第149回東海地方会
- 膀胱腫瘍128例の臨床的観察(一般演題,第34回中部連合総会)
- 精嚢腺浸潤を呈した移行上皮癌の症例 : 第142回東海地方会
- 非観血的治療をした前立腺膿瘍の1例 : 第137回東海地方会