前立腺癌Stage A : 本邦規約とTNMとの比較及び予後
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概要
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前立腺肥大症と診断された3294例に対しTUR-Pを実施した.stage Aは144例であり,このうちチップ数及び組織学的分化度の判明している136例について検討した.stage Aの患者数と亜分類の比は,PSA検査導入以後のT1c症例増加と関係がなかった.PSA測定開始後のA1の52例中24例,A2の32例中25%がPSA異常値,生検陰性であり,TUR-Pによりstage Aと診断された.136例のA1及びA2症例をTNMで再分類を行い比較したところ,A1でT1aと一致したのは88例,A2でT1bと一致したのは39例で,127例に両分類の一致をみた.不一致は9例であった.PSAの再上昇はA1T1aの7例,A2,T1aの1例,A2T1bの2例にみられた.癌死は2例であった.治療法はまちまちであるがA1T1aは良い予後であり,A2T1bはやや低い生存率を示したBetween 1980 and June, 2002, transurethral resection of prostate was performed against 3294 cases of benign prostatic hyperplasia, and 144 cases of stage A cancer were detected (4.4%). Among these cases, 136 cases which had complete records of examination were studied. Annual number of stage A and A1:A2 ratio were not influenced by introducing PSA determination from 1991, although the number of T1c has been increasing gradually. Since subclassification of stage A is different between Japanese rules (A1; 3 chips of cancer with well-differentiated adenocarcinoma, A2; others) and TNM (T1a; 5% of less number of chips with cancer, T1b; others), two criteria were compared. Coincidence was found with 93.7%, and disagreement was due to ratio of number of chips with cancer to whole number resected, or different grade. The former difference was caused by a larger or smaller prostate. Most cases of A1 and A2 were subjected to watchful waiting or subsequent therapy. PSA was elevated in 10 cases (7%), two of which died from progression of cancer. Other cases were disease-free. Individual pathological findings are important for subclassification of stage A.
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