インディアナパウチ内多発結石に対し経ストマ的手術が奏効した1例
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概要
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73歳男.12年前に膀胱全摘+インディアナパウチ造設術を施行した.9年前,インディアナパウチ内に結石を認めたため体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を8回施行し完全排石を得た.4年前,結石の再発を認め,ESWLを計22回施行したが排石はほとんど認められず,経過中結石が増加・増大傾向を示したため手術を行うこととした.ストマロより16Frのネラトンカテーテルをパウチ内に挿入し,これに沿ってガイドワイヤーーをパウチ内に留置した後,アンプラッツダイレーターで26Frまで拡張し,外筒を留置した.生理食塩水をパウチ内に注入し,用手的に腹部を圧迫し排水するという作業を繰り返すことで約8割の排石が得られた.残石は腎盂鏡下に超音波砕石器を用いて破砕し,1個を除いて除去されたA total cystectomy with the Indiana continent diversion was performed on a 73-year-old man under the diagnosis of invasive bladder cancer in 1992. In 1994 there appeared a few urinary stones in his Indiana continent urinary diversion. Extracorporeal shock wave lithotripsy (ESWL) was successfully performed. In 1999 a few urinary stones recurred and ESWL was performed. Stones could not be discharged because of stricture of the efferent limb, although stones were crushed down into small pieces by repeated ESWL. The number and sizes of stones gradually increased. Dilatation of the stoma followed by a trans-stomal operation was performed and all of the stones except for one were extracted.
著者
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