The Concurrent and Construct Validity of Intrinsic/Extrinsic Motivation in Japanese EFL Learners : A Self-Determination Theory Perspective
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概要
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Vallerand, Blais, Brière,&Pelletier (1989)は、内発的/外発的動機づけ(intrinsic/extrinsic motivation)と非動機づけ(amotivation)を総合的に測定するEchelle de Motivation en Education (EME)を作成した。フランス語で開発されたEMEは,Deci&Ryan (1985)の自己決定理論(self-determination theory)にもとづくものであるが,英語話者ならびに英語をL2として学習する者にも,その妥当性が保証されるようになってきている。本田・佐久(2004)では,その英語版であるAcademic Motivation Scale (AMS)から抽出した項目を,英語を専攻する短大生に提示し,日本の言語環境におけるAMSの妥当性と信頼性を検討した。AMSの再検査信頼係数の範囲ならびに平均係数の値から,日本人英語学習者の再検査信頼係数は妥当な結果と判断され,また検証的因子分析(AMOSモデル)によってAMSの7因子構造が提示された。本稿では,自己決定理論の日本人英語学習者への拡張として,内発的/外発的動機づけの併存的および構成概念の妥当性を検証した。Noels, Pelletier, Clément,&Vallerand (2000)の内発的/外発的動機づけ尺度の併存的妥当性を測るために,Clément&Kruidenier (1983)の5つのタイプの学習志向性(orientation)との関係が測られ,尺度の結果が心理的理論からなされる判断とどの程度まで関係づけられるのかが検証された。その結果,尺度の心理学的特質が支持され,Clement&Kruidenierの志向性とDeci&Ryanの構成概念とのいくつかの類似性が明らかになった。さらに,測定しようとしている構成概念について,Deci&Ryanの動機づけの枠組みのような他の変数と,理論的に予想されるような関連が認められるかどうかが検証された。これにより内発的および外発的動機づけが,構成概念として理論的な枠組みのなかで意味をもち得ることが確認された(e. g. , Ryan&Connell, 1989; Vallerand, 1997)。さらに本稿では,これら構成概念の下位尺度における性別と文・理系の分散分析(繰り返しによる2元配置)を実施した結果,交互作用と性別における主効果が有意であり,Vallerand, Pelletier, Blais, Brière, Senécal,&Vallières (1992)を支持する結果となった。
- 大阪教育大学教科教育学研究会の論文
- 2005-03-23
著者
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