発声速度変換に適用する線形予測精度改善に関する一検討
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概要
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音声の線形分離モデルを用いて、録音された音声の声質を変えずに発声速度の変換を行うことができる。その際の背景雑音対策として比較的簡単な方法により雑音による線形予測の誤差を減少させ、それによって音質低下を改善する方法について検討した。線形予測分析の処理過程で算出される共分散行列の要素のうち、雑音の影響を受けにくい1次以上の要素を用いて0次要素を補正し、補正後の各要素を以降の各処理に用いる方式を提案した。補正処理における係数計算については、補正精度および計算量の点から最適なパラメータを決定した。この方法により線形予測フィルタ周波数特性の誤差は平均で0.736倍に減少した。
- 津山工業高等専門学校の論文
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