広島県の財政支出と経済効果
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概要
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本稿は、地方分権の歴史を調べ、地方財政の各都道府県の格差を観察し、地方財政の経済への貢献を計測することを目的とするものである。計量的分析の結果から、第1に、批判の多い国庫支出金や地方交付税等、またそれらを使用した投資的経費や移転金等の財政支出は、広島県では全く無駄になってはおらず、地域貢献に大いに役立つていることが示された。第2は、児童手当や家族手当等の出生率への政策の重要性も示された、第3は、道路の建設や下水道の建設によるインフラの整備も地域貢献に大いに役立つている点等も示されている。 そして、地域振興冷淡者である原田泰の意見は、全く根拠のない放言であるとの切り捨てを行っている。そこで、これらの計量的分析を踏まえた政策提言は、「創造的で生き生きとした安心できる社会」の実現のためには、地方分権は必要であり、地方自治体に権限と財源はかかせないと述べている。1 はじめに2 地方分権の背景と歴史3 地方財政制度の歴史4 財政赤字と地域振興冷淡者5 地方財政の計量的分析6 計測結果の政策的含蓄7 おわりに
- 2008-12-31
著者
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