東アジア諸国の技術革新と技術模倣に関する計量的分析
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概要
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アジアへの技術移転は量的に拡大しただけでなく、移転の形態、移転の主体も多様化する様相を示している。外国の技術を体化した財を輸入することにより、国内の産出量は高まり、その国の技術革新や技術模倣も促進されることになる。本稿では、東アジアの7カ国・地域(以後は地域という語を省く)の技術革新および技術模倣について、同時方程式を構築した。その際、1997年のアジア金融危機を考慮に入れ、計測期間を2つの期間(1992-1996と1997-2001)に分けて実証分析を行った。その結果、両期間を問わず技術革新と技術模倣の間に相互依存的な関係があることがわかった。また、アジア金融危機のショックにより、1人当たりGDPに対する貢献は1996年以前の技術革新から、1997年以降には技術模倣へと変化したこともわかった。
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